電圧計・電流計

前回の話のつづき。マルチメータ(電圧計&電流計)を使って、オームの法則を実験で確かめる、とする。

物体A*1の電流と電圧を測るとしよう。この初歩的な実験から、電流と電圧の比例関係を示すデータがとれたとして、それは物体Aがオームの法則を満たすことになるのか?

それには、ブラックボックスである、電圧計・電流計のしくみを確認する必要がある。

細かいところをぜんぶ省くと、両方とも基本的なところでは、電流を測っている。電流の周りに発生する磁場を利用するわけだ。では電圧はというと、電流を測って、その比例関係から決められているようだ。つまり、内部抵抗Bがオームの法則を満たすことが仮定されている。

そうなると、内部抵抗Bの、電流・電圧の関係を確認してはじめて、物体Aのチェックができるということになる。じゃあ、内部抵抗Bの性質をどう調べる?*2

実は、オームの法則をチェックしようとすると、無限後退に陥るんじゃないか。

・・・なんていう妄想を抱いてみたのだけど、あっさり解決してしまった。(がっくり)



(解決法)
同じ組成の物体を複数用意して、直列(or並列)でつないだときの電流を測ってみる。並べた数と電流との関係から、電圧を測らずとも、関係が得られる、と。

*1:抵抗Aとしてもいいけど、抵抗値が一定かどうかは不明ってことで。

*2:実際は、ブリッジ回路なんかを使ったりするんだろうけど、基準抵抗を必要とするので却下。